秋田県の共同研究のご提案

RGB–Dカメラを用いた離床検知システム

公開日 2019-03-29
大分類 ライフイノベーション・情報通信技術 中分類 ソフトウエア・電子部品・デバイスの実装 小分類 -
研究者

《研究代表者》教授 石井 雅樹

所属

秋田県立大学システム科学技術学部情報工学科

 本研究では、被介護者の離床時の転倒転落を未然に防ぐことを目的としRGB-Dカメラを用いた離床検知システムの開発に取り組んでおります。具体的には離床に至る過程を仰臥位長座位端座位離床の四つの姿勢に分類し姿勢判定を試みています。

 提案手法では離床判定の特徴として離床行動中における被介護者の頭部の高さ情報と移動距離を用いています。またカメラの設置位置に依存せずに離床判定を可能とするため居室の床面を基準として人の骨格座標の座標系変換を行っております。基礎実験の結果提案手法は四姿勢を判別できることが明らかとなり離床予見(離床寸前の行動検知) と離床検知(完全に離床した状態の検知) を行い得る手法として有用であることが明らかとなりました。 

 提案手法はカメラの設置位置に依存せずモニタリング領域の設定などの特別な設定を必要としない手法であり簡便な見守りシステムとしての応用が期待されます。また離床以前の予見に基づいて呼出し通知を行うことから介護者の迅速な対応が可能となり被介護者の離床時の転倒・転落の防止及び生活支援としてのQOL向上の一助となります。

 

【キーワード】 見守りシステム離床検知離床予見,生活の質(QOL)RGB-Dカメラ

【参考文献】 石井雅樹 藤野慎也 齋藤俊哉 富樫陸矢伊東嗣功堂坂浩二: 「RGB-Dカメラを用いた離床検知に関する基礎検討」, 画像電子学会誌, Vol.47, No.4, pp.410-416 (2018.11)

 

研究者

秋田県立大学システム科学技術学部情報工学科 教授 石井 雅樹

 

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Ⓒ石井 雅樹
Ⓒ石井 雅樹
 

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