公開日 | 2018-03-20 | ||||
---|---|---|---|---|---|
大分類 | グリーンイノベーション・ライフイノベーション・ナノ・材料・ものづくり・ナチュラルイノベーション | 中分類 | 医学・薬学・環境・資源・エネルギー・素材 | 小分類 | - |
研究者 |
教授 |
||||
所属 |
秋田大学 大学院理工学研究科 物資科学専攻 |
多くの分子が混合した系から特定の分子のみを選択的に単離・精製するためには,通常,その分子が有する化学的性質(例えば,極性官能基との親和性,等電点,溶解度など)の差異を利用する。しかしながら,このような化学的性質の僅かな差を利用することは工業的な分離目的においては容易な操作ではない。一方,分子をその大きさにより篩分けすることができれば,比較的簡便な設備で達成可能である。そこで当研究室では,水溶液の温度を変化させることにより,細孔入口径の大きさを制御することが可能な吸着剤の開発に取り組んできた。
ここでは,比較的嵩高い分子であるアミノ酸やタンパク質,糖などにも適用できるようにメソポーラスシリカを吸着剤として使用した。そしてその表面に感温性高分子であるポリN-イソプロピルアクリルアミド(PNIPAM)を被覆した。その結果,PNIPAMの相転移温度を境に,低温では分子を可逆的に吸脱着し,高温では分子を全く吸脱着しない性質を持つ材料の開発に成功した。
この研究に関心を持つ企業との共同研究を希望している。
↓図はクリックすると大きくなります
秋田産学官ネットワーク
E-mail:collabo-akita@mail2.pref.akita.jp