公開日 | 2019-03-29 | ||||
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大分類 | ナノ・材料・ものづくり・社会基盤 | 中分類 | 成形加工 | 小分類 | - |
研究者 |
《研究代表者》 |
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所属 |
秋田県立大学 木材高度加工研究所 |
本技術は、木製薄板を揉むことで木材細胞壁のストロー状の通直構造を大変形させて蛇腹構造を賦形する揉稔加工技術と、高弾性接着剤で木製薄板を積層接着する可撓化技術の2つから成ります。前者の技術で加工した木材薄板は蛇腹構造の伸縮によって高い三次元変形能を示し、自由形状の基材へのラミネートをより容易にさせます。後者の技術で積層接着した木質材料は、曲げ変形性や捻回性に富み、荷重分散性や衝撃吸収性、吸音性に優れ、前者の技術を組み合わせることでそれらの特性はより向上します。
従来の技術に対する先進性として、揉稔加工技術は「木材薄板を傷つけず揉む加工のため、損傷が目立たず塗装性が損なわれない」「化学薬品を一切使わずに同等以上の効果が得られる」「無処理の木材同様に塗装や接着が可能」であり、可撓化技術は「木材単独では体現し得ないやわらかさ」「接着剤の選定により反発力や衝撃吸収力のアレンジの広さ」が挙げられます。
想定される用途としては、インサート成形やラミネート加工による三次元形状のプラスチック成形品の化粧材への利用、曲げ木や曲げわっぱなど洋家具や伝統木工芸における曲げ加工への応用、適度な変形能や衝撃吸収性を付与した木質系部材への活用が挙げられます。
本技術に関心のある企業と共同研究を行う用意があります。
秋田県立大学木材高度加工研究所 准教授 足立 幸司
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秋田産学官ネットワーク
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