公開日 | 2019-03-20 | ||||
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大分類 | グリーンイノベーション・ナノ・材料・ものづくり | 中分類 | 環境・資源・エネルギー・リサイクル | 小分類 | - |
研究者 |
《研究代表者》 |
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所属 |
秋田大学大学院理工学研究科物質科学専攻 |
白金族金属は宝飾品や触媒,電子機器などに用いられる利用価値が極めて高い資源です。その中でもロジウムは最も価格が高く、価格変動も大きい金属ですが、選択的な回収ができずリサイクル上で大きな課題がありました。私たちは、第一級アミン化合物を沈殿剤や抽出剤とした白金族金属の選択回収技術の開発を行っており、分子構造の最適化によりロジウムの優先的かつ選択的な回収に成功しました。
市販で入手可能な4-ヘキシルアニリンという芳香族第一級アミン化合物を抽出剤、トルエンを希釈剤として用いることで、金属含有塩酸溶液からロジウムを選択的に抽出できることが判明しました。ロジウムは主に自動車排ガス浄化触媒に用いられているため、この触媒からのリサイクルを想定し、触媒浸出模擬溶液からの抽出試験を行ったところ、高選択的かつ高回収率でロジウムを抽出できることが明らかとなりました(図)。
使用するアミン化合物の構造を変えることで、回収できる白金族金属の種類が変化することも判明しています。
本研究内容に関心を持たれた企業との共同研究を希望します。
秋田産学官ネットワーク事務局
E-mail:collabo-akita@mail2.pref.akita.jp