2025-05-26
東経連ビジネスセンターでは、2020年に東北・新潟地域の企業による高エネルギー加速器研究機構(KEK)の研究者向けのオンラインプレゼンテーション会を始めました。
2022年からはKEK と東北・新潟地域の企業の相互理解を深めるための対話(クロストーク)の場に発展させ、合計12回の相互発信(KEKからのオンライン講演会と企業からのオンラインプレゼン会)を実施しています。
第13回となる今回は、KEK からの発信(オンライン講演)の会となります。最先端の研究開発機関であるKEKの先生方のご講演を聴講したい方は、以下を参照のうえ、お申し込みください。
■講 演:第13回「KEK×東経連BCクロストーク」
■日 時:2025年6月13日(金)13:00-15:00
■場 所:Zoomによるオンライン開催
■内 容:高エネルギー加速器研究機構(KEK)の先生方によるご講演
①「極微の世界を見る光源加速器の精緻を極めた技術」
高エネルギー加速器研究機構 加速器研究施設 教授 満田 史織 氏
≪概要≫
レントゲン検査で体の内部を透視するように、X線により物質の極微の世界をみることで物質構造科学が発展し、現代社会の豊かな生活を支える礎となっている。極微の世界を覗くためのX線発生装置は、その見る世界のスケールとは逆に大型加速器によるもので、加速器を構成する装置群は、装置の大きさとは裏腹に精緻を極めた技術で支えられている。このようなスケールの相反に加速器科学の醍醐味が潜んでいます。光源加速器で利用される電磁石などを一例に加速器研究の面白さをご紹介します。
②「超伝導加速器におけるNb製超伝導9セル空洞の製造」
高エネルギー加速器研究機構 加速器研究施設 教授 佐伯 学行 氏
≪概要≫
KEKでは、国際リニアコライダー / International Linear Collider(ILC)の実現のための研究・検討を進めています。ILCでは、電子と陽電子を加速する主ライナック部分が超伝導加速器で構成されています。KEKの空洞製造施設(Cavity Fabrication Facility / CFF)では、この主ライナック部分の主コンポーネントであるNb製超伝導9セル空洞の製造の研究を行っています。このNb製超伝導9セル空洞は、高い加速性能を満たす必要があり、製造には様々な技術や材料が使われています。
この講演では、Nb製超伝導9セル空洞の製造に必要な技術や材料などについて、その詳細をご紹介します。
■申込方法:6月11日(水)までに、以下のURLより、お申込みください。
お申込み先⇒ https://forms.gle/9LfzPeaCysptSnj28
【本件に係るお問合せ先】
東経連ビジネスセンター 小松
℡.022-397-9098(代表)
e-mail:info@tokiren-bc.jp