福祉・生活支援メカトロニクスにおいて、屋内外でも使用可能な、粗雑かつ過酷な用途に耐える運搬・作業機構開発は遅れています。
　これに対し私たちは十倍を超える伸縮比を達成可能な、軽量伸縮棒状構造体の開発を進めています。これは過負荷に対しては可逆的に屈曲可能となるよう、弾性体テープを束ねた構造体です。
・目指す場所までまっすぐ伸ばせ、過負荷に対しては復旧可能に曲がります。
・確実な動力伝達機構により、力強い押し引きが可能です。
・特殊な形状のテープを使用する既存品と異なり、単なる帯なので廉価です。
・束ねることで、より強度の必要な用途にも対応できます。

想定利用者：住宅関連事業者、ビニールハウス等を扱う農家、太陽光発電事業者、道路設備関連事業者など

想定用途　：屋根等に溜まった雪を下ろす、カメラ等を装備し床下等の点検を行うなど

　本研究で得られた成果に基づき、実用化に向けた企業への技術指導が可能です。
 

研究者

秋田県立大学システム科学技術学部知能メカトロニクス学科　教授　齋藤 敬