秋田県の共同研究のご提案

環状化合物を利用した高選択性・高効率レアメタル抽出剤の合成開発

公開日 2020-04-24
大分類 グリーンイノベーション・ナノ・材料・ものづくり 中分類 環境・資源・エネルギー・素材・基礎科学 小分類 -
研究者

《研究代表者》
准教授 
近藤 良彦

所属

秋田大学 大学院理工学部 生命科学専攻

 レアメタルを回収・再利用する技術を開発することは重要であり、今後の日本の産業発展を支える技術の一つになると思われます。しかし、数種類のレアメタルが混在している場合、そこから特定のレアメタルのみを短時間・高選択・高効率で回収することは困難となっており、様々な研究が行われております。私たちの研究グループではフェノールを硫黄で架橋した環状化合物であるチアカリックス[n]アレーンを基本骨格とする新規抽出剤合成に関する研究開発を行っております。

 

・チオカルバモイル修飾チアカリックス[n]アレーンのレアメタル抽出能
  最近、合成したチオカルバモイル修飾チアカリックス    [n]アレーン(図1)は分子内に硫黄や窒素といった、金属イオンと親和性が高い元素を有しており、自動車用触媒製造工場より排出された不良品を酸性水溶液により浸出させた各種レアメタル混合水溶液(含有金属:ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、ジルコニウム(Zr)、セリウム(Ce)、バリウム(Ba)、ランタン(La)、イットリウム(Y)、アルミニウム(Al))からPdイオンのみを約100%の効率で抽出できることを明らかにしました。(図2参照)

  

 更に、他の官能基を導入することで、白金に対して高選択性を有する抽出剤合成も達成しております。本研究内容に関心を持たれた企業との共同研究を希望しております。

 

研究者

秋田大学 大学院理工学部 生命科学専攻 准教授 近藤良彦
秋田大学 大学院理工学部 附属理工学研究センター 講師 山田学

 

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問い合わせ先

秋田産学官ネットワーク
E-mail:collabo-akita@mail2.pref.akita.jp