公開日 | 2020-04-24 | ||||
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大分類 | グリーンイノベーション | 中分類 | バイオテクノロジー・農林水産・食品・素材・機械 | 小分類 | - |
研究者 |
准教授 |
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所属 |
秋田県立大学 システム科学技術学部 機械工学科 |
本研究室では,木材や稲わらなど木質・草本バイオマスをリグノセルロース資源として有効活用するためのリング媒体利用粉砕技術を開発しました。
従来の振動式粉砕機の粉砕媒体をリング媒体に替え,リングの転動運動により生じる大きな遠心力を利用して粉砕を行うリング媒体利用粉砕機で粉砕することで,杉はもちろんのこと,稲わら,もみ殻などのさまざまなバイオマスにおいて,平均粒径20μmで低結晶性の微粉末が得られます。この微粉末を酵素で分解すると1㎏の杉から500gを超す糖が得られ,酵母で同時糖化発酵すると最大で1㎏の杉から300mlのエタノールを生成できる結果を得ています。
この微粉末の用途としては,バイオエタノールの他に,家畜飼料,バイオプラスチック原料,水素製造などが挙げられます。
現在,このリング媒体利用粉砕技術を用いた粉砕機(タンデムリングミル)の粉砕エネルギーを削減するため,連続粉砕および粉砕機の大型化に取り組んでいます。現時点で,微粉砕に必要なエネルギーを従来の33MJ/㎏から3.8MJ/㎏にまで低減できました。
このリング媒体利用粉砕技術および得られる微粉末の利用に関心をもつ企業との共同研究を希望します。
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秋田産学官ネットワーク事務局
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