公開日 | 2018-03-20 | ||||
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大分類 | ナノ・材料・ものづくり・社会基盤・ナチュラルイノベーション | 中分類 | 環境・資源・エネルギー・素材・土木・建築 | 小分類 | - |
研究者 |
《研究代表者》 |
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所属 |
秋田県立大学木材高度加工研究所 |
本研究は、昨今話題になっているCLTの小規模生産システム構築に向けた技術的提案と、その利用展開の可能性を拡げるための耐久性付与技術から成る。
CLTについては、すでに岡山県などに大規模な生産設備を持つ企業があり、また、その用途や需要の不透明さと相まって、大型の設備投資は難しい状況にある。秋田県立大学木材高度加工研究所では、「一周遅れのトップランナーを目指す」を合言葉に、既存設備を改良した小規模な生産設備を提案している。また、小規模設備の弱点(=製造される材料寸法の小ささ)を補う「凹凸CLT」の技術を開発している(図1)。この技術は、板を並べて面を形成するというCLTの材料構造を生かし、極めて単純な方法で複雑かつ規則性を持つエンドジョイントを形成できるようにすることで、CLTを玩具のブロックのような自在性を持つ材料にしたいと考えている。
また、CLTに限らず木材需要を拡大していくためには、新しい利用技術の開拓が重要である。秋田県立大学木材高度加工研究所では、橋梁補修などの土木材料としてCLTを利用する技術開発を行っている。これらの用途では、特に長期耐朽性が重要であり、従来は薬剤注入などの方法が採られてきたが、我々は全く発想を変え、腐朽の原因である水分侵入を遮断する技術の開発を行っている。この技術は、「木材を高耐久性を持つ樹脂などの容器に入れる」という考えに基づくもので、最適な被覆材料・技術の探求を進めている。
本研究を実りあるものとするため、今後は製造の最適化と用途拡大を探求することが重要だと考えている。CLTの製造や利用に興味があり、実践研究に意欲のある方々からのご連絡を歓迎する。
秋田県立大学木材高度加工研究所 教授 山内 秀文 秋田県立大学木材高度加工研究所 教授 佐々木 貴信
秋田県立大学木材高度加工研究所 教授 林 知之
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秋田産学官ネットワーク
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